iOS12は、古い機種のiPhoneでも動作速度が速まるなど全般的にその安定性が評価されていますが、一部のユーザー、特にiPhone Xのユーザーから、「iOS12にアップデートしたことによって、ディスプレイの色とコントラストが変わり、画質が大幅に落ちた」との苦情の声が上がっていることがわかりました。 ForbesそしてDPreviewによれば、ソーシャルニュースサイトReddit、米メディアMacRumorsのユーザーフォーラム、そしてTwitterにも、こうした苦情が寄せられています。その一例は次のような内容です。
iPhone Xの有機EL(OLED)パネルは、iOS11のときは本当に素晴らしい色とコントラストだった。iOS12にアップデートしたら、iPhone Xの色とコントラストの質がガタ落ちだ。
この状態についてMacRumorsフォーラムのメンバーである「magicschoolbus」氏は、「キャリブレーションが適切に行われていないようだ」と指摘しています。
画面のキャリブレーション(画像が期待通りに表示されるよう調整すること)が正しく行われていないと、撮影した写真を選択する際に問題が発生します。ユーザーのiPhone上ではきれいに表示されないため、不要だと思って削除した写真が実はベストショットだった、フィルターなどの色調整をかけ、自分では最高だと思ってSNSに投稿した写真が他のスクリーンで見たらまったくよくなかった…といった悲劇が起こりうるからです。 またこの色問題の指摘はiOS12ベータの段階からあったという事実を考えると、Appleは問題を修正しないまま正規版をリリースしたことになり、「これは非常に不思議な事態だ」とForbesのケリー氏は疑問を呈しています。 カラーとコントラストについては、一部のユーザーから、設定→一般→アクセシビリティで、「コントラストを上げる」が自動的にオンになるというバグも報告されていますが、こちらは非常に少数派のようです。 なおこのほかにも、iOS12のバグはいくつか報告されています。 ケリー氏は、もしもまだiOS12にアップデートしていないならば、現在ベータ版が公開されているiOS12.1、もしくはバグを修正したマイナーアップデート(iOS12.0.1など。深刻なバグがあった場合などに急遽リリースされる場合がある)の公開を待ったほうがいい、とアドバイスしています。またすでにアップデートしたユーザーには「写真の編集には要注意」と警告しています。
Source:DPreview via Forbes(lunatic)
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