「ほとんど」と言うのには理由がある。Velopの接続名であるSSIDを、これまでRT-AC87Uの5GHz帯に使っていたもので設定したため、スマート家電やスマートスピーカーの一部で接続できなかったのだ。
しかし、2.4GHz帯のSSIDの設定ページが見つからない。
実は、VelopではこれまでのIEEE 802.11a/b/g/n、Wi-Fi 5(IEEE 802.11ac)からさらに一歩進んだWi-Fi 6(IEEE 802.11ax)に対応している。Linksysシリーズ初の「Wi-Fi 6メッシュルーター」というわけだ。
このWi-Fi 6では、5GHz帯と2.4GHz帯の異なる周波数帯域をまとめて処理可能。つまり、周波数帯域ごとにSSIDやパスワードの設定をする必要がないのだ。
というわけで、スマート家電やスマートスピーカーで設定していた2.4GHz帯のほうのSSIDをVelopに設定し直す。これまでわざわざ新しいスマート家電を購入するごとに、スマホを5GHz帯から2.4GHz帯のSSIDに接続し直していたが、Velopを使えばその手間が省けることを考えれば、この一回の変更だけで済むというのは非常に便利。しかも、はじめからその特性を理解していれば、この設定変更すらする必要はなかったのだから。
左が、それまで使っていたルーターで5GHzのチャンネル用に使っていたのと同じSSIDを設定していたときの画面(ネット接続の問題が解決する前)。右が2.4GHzのチャンネル用に使っていたのと同じSSIDへ変更した後の画面。スマートディスプレイやスマートLEDシーリングライトなど、2.4GHz帯の接続設定しかしていなかったような機器ともつながり、ぶら下がるデバイス数が10から18に増えているまた、あまり重要視していなかった通信速度も改善されている。Velopを設置した2階はもちろん、床暖房を挟んだ階下でも上りのスピードがアップした。クラウドに画像をアップロードする機会が多いのでありがたい。
さて、もろもろの設定が完了してからLinksysアプリのホームを改めて確認したところ、ぶら下がっているデバイス数が「18」と表示されている。これはASUS RT-AC87Uで接続できる上限台数だ。
スマート家電を充実させる前に、やはりWi-Fiルーターを買い換えなければならないと思うのであった。
製品名 | 発売元 | 実売価格 |
---|---|---|
Velop AX MX5300 | ベルキン | 4万6345円 |
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