扇風機の機能として大切なのが、風量と首振りだ。風量は前後で10段階、首振りはナシ/45/90/180/350度から選択できる。
前後の送風口ともに、風量は10段階で調節できる。レジ袋を3×30cmに切ったものを貼り付けて、前後送風で風量10、風量5の状態をそれぞれ撮影した。前面は細い口から、背面は広い口から出しているため、送風口のすぐそばでは送風口の前後で風の強さはあまり変わらない。
前面送風の風量10、袋は勢いよくはためいた前面送風の風量5、袋が近いからか袋の動きは風量10とほぼ同じ側面送風の風量10、袋は勢いよくはためいて、前面送風との差があまりない側面送風の風量5、袋の動きは緩やかに変化した次に、本機から2.9m離れたドアノブへ同じコンビニ袋を貼り付けて、前後送風で風量10、風量5の状態を撮影した。前面の風量10では勢いよく袋がはためいているが、風量5では緩やかに変化した。また後方送風では、本機の向きを変え、あえてコンビニ袋が本機の後方となるように設置したが、風量10でも5でも、袋はほとんど動かなかった。前面送風では前方に向かって吹き出され、後方送風では広い範囲に向かって広く吹き出されていることがよく分かる結果となった。
実際に風に当たってみた感覚だと、気温が高くなってきて扇風機で涼みたいときは風量10がオススメ。風がいらず、空気清浄機単体として使いたいときは、風量1~3くらいがちょうど良いが、「AUTO」モードにしておけば手間いらず。
前面送風の風量10、こちらも袋は勢いよくはためく前面送風の風量5、やはり袋の動きは緩やかに側面送風の風量10、袋はほとんど動かず、前面送風と大きな差がある側面送風の風量5、こちらも袋はほとんど動かないドアに取り付けたレジ袋のヒモ首振りは、部屋の形状、設置場所で選べる。部屋の角に置くなら45や90度、壁際なら180度、たとえば部屋の中心に設置して350度首振りさせるといった使い方もできる。
「冷房を付けるほどではない夏、扇風機として使いたい」という時期、我が家では窓が開いていることを考えると、空気清浄機能のみをOFFにできればよかったなあとも思うが、ダイソンがこの商品はあくまで「空気清浄機」として位置づけていることからも、窓を開けての利用は想定していないようだ。
花粉症の家族がいたり、家が幹線道路沿いにあったりして「窓を開けにくい」状況にあるお宅や、そうでなくとも夏の冷房、冬の暖房時期は窓を開ける回数も激減しがちなので、いずれも窓を開けずに空気がきれいになるのを実感できるはず。特に涼みたいというわけでないなら、送風の向きを選んで風量を「AUTO」にしておけば、汚れに応じて自動で風量が切り替わるのでオススメ。
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