NECならびにNECプラットフォームズから、スペック上は全キャリアの周波数に対応している最強モバイルルーター『Aterm MR04LN』が発売されました。受信最大300MbpsのLTE-Advancedに対応するほか、無線LANは11ac(5GHz)対応で最大867Mbps、さらにスペック上は全キャリアの周波数に対応と、モバイラーなら誰でも気になる製品です。まず最初に『Aterm MR04LN』の基本的な機能や使い方をチェックしていきましょう。
↑NECならびにNECプラットフォームズが販売。実売価格は2万8590円。 |
●対応バンド 【対応周波数帯】2GHz/1.7GHz/1.5GHz/800MHz 【LTE】バンド1、3、8、11、17、18、19、21 【HSPA+】バンド1、8、9 【HSPA】バンド1、5、6、8、9、19 【WCDMA】バンド1、5、6、8、9、19 【GPRS】GSM850、EGSM900、DCS1800、PCS1900
『Aterm MR04LN』は、SIMカード2枚を切り替えて利用できる“デュアルSIM”に対応したモバイルWiFiルーターで、ドコモやソフトバンク(ワイモバイル)の回線に対応しています。もちろんドコモ系格安SIMのIIJや楽天モバイルなどにも対応します。またAT&TやT-Mobileなど海外キャリアのLTEエリアでの国際ローミングにも対応。つまり、日本でも海外でも高速モバイル回線を利用できるのがまず第一の利点ですね。
箱の中身は『Aterm MR04LN』本体とバッテリー、背面カバー、マイクロUSBのケーブルなど基本的な内容です。
それではさっそく試していきましょう。SIMカードの取り付けスロットは側面にあり、カチッと音が鳴るまで挿し込みます。SIMの向きを間違えないように注意しましょう。
次にAPNを設定します。対応するAPNの大半がすでに登録されているため、利用したいSIMのAPNを選択するだけでオーケーです。
●国内で対応しているサービス ・ドコモ(mopera U) ・ソフトバンク(EMOBILE LTE、ワイモバイルシェアオプション) ・IIJや日本通信などドコモ系の格安SIM
詳しくはNECの製品サイトにある動作確認済みの機器リストを確認しましょう。 国内で対応しているサービスはドコモのSIMだと“mopera U”での接続、それにドコモ系の格安SIMとソフトバンクが対応しています。
APNの設定を終えたら、『Aterm MR04LN』の画面左上を確認。LTEという表示と、上下の矢印が表示されていればオーケーです。
次にスマホやPCとの接続をします。WPS接続に対応していれば、ホームの“設定”→“簡単無線設定”→“WPS”で接続できるのでラクチン。WPSに対応していない場合は、“情報”→“端末情報”→“無線LAN情報”から接続するIDとパスワードを確認できます。
2枚目のSIMも同様に設定しておけば、『Aterm MR04LN』のホームから“ショートカット”→“SIM切替”とワンタッチで切り替えて利用できます。ちなみにSIMの切り替えにかかる時間は約1分くらいなので即座に切り替えとはいかないものの、あまりストレスは感じません。
試しにドコモのmopera Uと、IIJでそれぞれ速度を計測してみました。やはり夕方の時間帯だと混み合うせいか、ドコモのほうが安定した速度が出ます。
デュアルSIMを国内で便利に活用するなら、ふだんは月額480円で250kbpsの速度が使い放題な“WIRELESS GATE WiFi+LTE 480円プラン”を使い、アプリのダウンロードなどで速度が必要なときは月額972円で3GBの高速通信を利用できる“IIJmio”を利用する、といった感じでしょうか。
『Aterm MR04LN』の対応バンドを見ると、auのプラチナバンドであるBand18(800Mhz)も含まれているので、もしかするとつながる可能性があるかもしれません。このあたりは引き続き検証したいと思います!今後の動作確認機器の追加にも期待したいところです。
●おもなスペック ・SIMカードスロット:2(マイクロSIM×2) ・ディスプレー:2.4インチタッチLCD(240×320ドット) ・連続通信時間:約12時間(WiFiテザリング)、約24時間(Bluetoothテザリング) ・充電時間:約3.5時間 ・バッテリー:2300mAh(リチウムイオン充電池パック) ・無線LAN:802.11a/b/g/n/ac(最大867Mbps) ・Bluetooth:802.15.1(最大3Mbps) ・サイズ/重量:約63(W)×111(D)×11(H)mm/約111g(本体のみ)
■関連サイト ・121ware.com(製品サイト)
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