Windows 10では、ようやく外部ディスプレイ接続時の使い勝手に落ち着きが見え始めてきた。実際にはWindows 8.1からなのだが、OSの対応によってようやくPer monitor DPI Awareなアプリケーションも揃い始めてきた。
OSの対応としては、まだまだお粗末の域を出てはいないが、古いアプリケーションを切り捨てられない点を考慮すれば、この辺りがギリギリのところなのかもしれない。今後、アプリケーションがUniversal Windowsアプリに移行していけば、さまざまな問題が解決するのだろう。
また、ノートPCのように比較的小型のディスプレイであっても、高い解像度を持つ高DPI環境も目立つようになってきている。この辺りの事情は連載の4K修行僧に詳しい。いずれにしても、Windowsの想定解像度は今も昔も96dpiだが、それでは使いものにならない環境が増えてきているわけだ。
手元で日常的に使っているPCは、タブレットからモバイルノート、デスクトップまで十数台程度だが、現時点で私物、借り物を含めて手元にある典型的な装置についてディスプレイサイズと解像度を見てみよう。
メーカー | 機種 | 画面サイズ | 解像度 |
---|---|---|---|
富士通 | Arrows Tab QH55M | 10.1型 | 2,560×1,600ドット |
Microsoft | Surface Pro 3 | 12型 | 2,160x1,440ドット |
Microsoft | Surface 3 | 10.8型 | 1,920×1,280ドット |
パナソニック | レッツノートSZ5 | 12.1型 | 1,920×1,200ドット |
パナソニック | レッツノートRZ5 | 10.1型 | 1,920×1,200ドット |
NECパーソナルコンピュータ | LAVIE Z | 13.3型 | 1,920×1,080ドット |
VAIO | VAIO S11 | 11.6型 | 1,920×1,080ドット |
デスクトップ機 | 24型 | 1,920×1,200ドット |
よくもまあ、ここまでバラバラというのに妙な感心をしてしまうが、これがWindowsエコシステムのいいところだ。解像度とディスプレイサイズの組み合わせのバリエーションが広く、消費者は自分がもっとも使いやすいものを選ぶことができる。ただしデメリットもあり、アプリケーション側からは、どのような表示環境で使われるか分からないので、いろいろな不具合が出てくる。そこをうまく仲裁するのがOSとしてのWindowsの役割だ。
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