古川哲史の「基礎と臨床の架け橋」
連載をフォローフォローを解除フォロー中連載をフォロー2021/11/22古川哲史(東京医科歯科大学難治疾患研究所)循環器印刷心血管系には、流体ずり応力(shearstress)と張力(stretchingforce)という2つのタイプの機械的力がはたらきます。機械的力は、「機械的シグナル変換経路(mechano-transduction)」と呼ばれる経路で心内皮細胞に伝えられ、心臓弁の形成に関与すると考えられていますが、その詳細な分子メカニズムは十分に解明されていません。例えば、機械的力は心内皮全体にかかるのに、房室弁口(atrio-ventricularcanal;AVC)領域だけで心臓弁を形成する機序は明らかになっていません。このほど、国立循環器病研究センターなどのグループが、ゼブラフィッシュを用いた実験でこのメカニズムを明らかにし、Science誌に発表しました。
ログインして全文を読む新規に会員登録する会員登録すると、記事全文がお読みいただけるようになるほか、ポイントプログラムにもご参加いただけます。
古川哲史(東京医科歯科大学難治疾患研究所生体情報薬理学分野教授)ふるかわてつし氏。89年東京医科歯科大学大学院医学研究科博士課程修了。米国マイアミ心臓研究所、マイアミ大学留学を経て、94年東京医科歯科大学難治疾患研究所自律生理分野・助手。99年秋田大学医学部第一生理学講座・助教授、2003年4月より現職。
日経メディカルをフォローする
カテゴリー
関連記事
ホット記事