VNCを使えば世界中どこからでもパソコンやiPhoneでネットに接続して、ホームコンピュータにアクセスし、そこでファイルを使ったり、スケジュールをダウンロードしたり、いろんなことができるって知ってました? 以下がその手順です。
VNC(virtual network computing)は何年経っても古びない技のひとつ。仕事で必要な情報を家のコンピュータに置いてきちゃった時(その逆も)、BitTorrentの長い長い列を見ながら今晩の楽しみを考えたい時とか、実家の親にWordでクリップアートを使う方法を画面動かしながら教えたげたい時なんて、遠隔アクセスの方法は知っとくとホンットに便利!
じゃあ、始めましょう。
• VNCサーバー
Mac OS X 10.4以降、Windows Vista Ultimate以降はもう実装されてます。でも、Windowsの人はスタンドアローンの優れたソフト「TightVNC」を使う方が簡単みたいですね。10.4より前のテリトリの人はOSXvnc(Vine)を使ってみてください。ここの解説ではMacはOS X搭載サービス、WindowsはTightVNCを使ってます。
• VNCクライアント
家のコンピュータで稼働中のサーバーにアクセスする際、使うやつ。これもOS XとWindowsにクライアントがもう搭載になってます。スタンドアローンのソフトがいいなら、Mac対応の「Chicken of the VNC」やWindows対応の「TightVNC」が使えますよ。こうした外部クライアントはサムドライブにインストールしといて、自分以外の人のコンピュータで使ったりもできます。
どのエンドでどのプラットフォームを使うかによって手順は若干違ってきます。でも、いずれにせよ最初にやるべきことは「制御したいコンピュータにVNCのネットワークトラフィックが全部行くよう、ホームルーターを設定する」作業です。これはBitTorrentを正しく使う方法でも同じことをしましたよね?(ポート転送の予備知識気になる方はそちらやPortforward.comでドゾ)
注: インターネットから家のネットワークにアクセスしてポートを開く際には若干のリスクも伴います。パスワードはセキュリティの強いものを選び、頻繁に変更しましょう。また、気後れする人はここから先には進まないでください。1. ルータ管理ページで、ポート5900(VNC画面共有のデフォルト)に新しくポートフォワードを設定します。これをUDPおよびTCPポートの両方に割り当て、IPアドレスにはローカルネットワークのマシンのIPを入力しましょう。
トーレントの時も同じですけど、ネットワークで自分のマシンのローカルIPアドレスがコロコロ変わると困るので、これは固定に設定しておきます。WindowsもMacも設定は簡単。OS Xならネットワークの環境設定のTCP/IPのセクションにある「IPv4を設定」で「DHCPサーバを使用(アドレスは手入力)」を選びます。Winowsはこのガイド(英語)に従うこと。 関連:「VNCによるPC遠隔操作」
Windows:TightVNCをダウンロードしてインストール。サーバーを起動して、パスワードを設定します。他も全部それでOKなはずなので、設定を保存。これでバックグラウンドでサーバーが動き続けます。Mac: 共有の環境設定で「リモート管理(Remote Management)」をアクティベートします。自分のコンピュータにどのユーザーアカウントからどうアクセスできるかも、ここで設定できますよ。「コンピュータ設定(Computer Settings)」にある「VNC Viewerのスクリーンはパスワードで制御(VNC viewers may control screen with password)」の欄には、良いと思うパスワードを選んで入力しましょう。最後に、whatismyip.comを見て家のExternal IPをチェック。固定IPではない大手ISPを使ってる人はグローバルIPが頻繁に変わるので、こまめにチェックしてください。この番号は接続に必要です。
尚、DynDNSを設定すると、もっと簡単にグローバルIPに接続できますよ。詳しくはここ(英語)やここ(日本語)。
どのコンピュータを使ってるかによって手順はちょっと異なりますけど、大丈夫。ギズが手を握っててあげます!
Windows -> MacTightVNC Viewerをスタートし、External IPとVNCパスワードを入力、これで接続します。
Mac -> MacFinderの「Go」メニューにある「Connect to Server」を開き、「vnc://xxx.xx.xx.x 」という風にwhatismyip.comで先ほど確かめたEXTERNAL IPを入力します。アカウントのユーザーネームとパスワードを入力し、ホームマシンのアカウントをアクティベートすると、ブーン! 遠隔操作の一丁あがり! 注: MacからMacに繋ぐ場合は、環境設定で設定したVNCのパスワードではなく、Macのアカウントのユーザーネームとパスワードを使ってください。
Mac -> Windowsまったく上記と一緒。ただし使うのはTightVNCで特定したVNCのパスワードです。
Windows -> WindowsWindows -> Macと一緒。
Mocha VNCはiPhoneからも制御できる素晴らしいクライアント。すごいですねー。無料のLiteバージョンで基本的なことは充分間に合いますよ。設定方法はこちら(日本語)。
以上でおしまい!
[写真クレジット:Theis Kofoed Hjorth/Flickr]
関連:簡単PC遠隔操作-VNC-、VNC を使って Windows をリモートから操作する、VNCとSSHでセキュアなリモート操作
UPDATE: 有料のLogMeInやDesktopVPN、無料のUltra VNC、サポートに強いCrossLoopも是非チェックしてみてね。(thnx > 匿名さん&@nagahitoさん)
John Mahoney(原文/satomi)
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