世界初の光沢4Kゲーミングモニターが登場
ツヤツヤでキレイ。ゲーミングモニターといえばRGB発光機能や高速なリフレッシュレートが特徴ですが、スマートフォンやテレビ、ノートパソコンにあってゲーミングモニターにないものがまだあります。それは「光沢モニター」です。【全画像をみる】世界初の光沢4Kゲーミングモニターが登場キーボード着脱式タブレット「Eve V」で知られるスタートアップのEveはこの状況を変えるべく、米国時間2月17日に史上初の光沢4Kゲーミングモニターを正式に発表しました。なおこれは完全な新製品というわけではなく、同社が昨年発表したモニター「Spectrum」の改良版です。EveはLGと協力し、液晶モジュールの一部である偏光板フィルムに手をくわえることで、マット(非光沢)タイプよりも高いコントラストと鮮明な表示が可能な光沢仕上げを実現しました。数ヵ月前からこの製品を予告していたEveは、ユーチューバーのDave2D氏に初期バージョンの製品を提供しています。Dave2D氏はすぐに光沢パネルを気に入り、「見た目だけでなくゲーム体験も向上する」と述べています。さらにマットタイプのような拡散層がないことで、文字がよりシャープに見えると指摘しているのです。もちろん、明るい場所では光の映り込みが目立ちやすくなるというデメリットもあります。今回の光沢パネルは、27インチ/4K解像度/144hzのSpectrumとQHD解像度/280HzのSpectrumの両モデルにオプションとして用意されています。ディスプレイにはその他にもHDR600の認証やHDMI2.1対応など、最新スペックが用意されています。
一方でEveは、これまでに何度も製品の出荷予定を延期し、消費者を失望させてきました。同社のトラブルは、米Engadgetによっても報告されています。またEve subredditによれば2021年半ばの時点で、2019年に寄せられたリクエストに対して少なくとも24万ドル(約2800万円)相当の返金がまだ行なわれていません。フィンランドの企業であるEve-Tech社は、2017年にSurface対抗となるキーボード取り外し可能なタブレット「Eve V」を発売し、話題となりました。同プロダクトは批評家や顧客か好評で「Surfaceキラー」という称号も得ることができました。しかし生産の遅れや注文の急増により、注文から出荷まで1年以上も待つケースもあったのです。Eveの次の試みはSpectrumモニターでしたが、こちらも状況は同じです。製品は高い評価を得ていますが、多くの顧客が数ヵ月も待たされています。Eveは新しいサプライチェーンパートナーを得ましたが、それでも期日通りに納品されるかどうかは疑問です。また、この光沢パネルモニターをいつ発売するのかについても「最新情報をチェックしてください」と曖昧な表現をしているだけです。製品は確かに魅力的なのですが、もしかすると他社も光沢4Kゲーミングモニターを用意しているかもしれませんし、しばらくは様子を見守った方がいいかもしれません。
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