東京のセキュリティー会社「ゼロゼロワン」が今月中旬、国内の家庭用のルーターを対象に調査したところ、およそ19万台が外部からアクセスできる状態になっていました。アクセスを試みたときの通信の反応から機器の種類やソフトウエアのバージョンを判別し分析したところ、メーカーがサポートを終了している、またはソフトウエアの提供が1年以上行われていない機器が6万6757台、ソフトウエアが最新の状態にアップデートされていない機器が9万4070台あることが分かりました。こうしたぜい弱性のある機器は重複を除くと14万台近くに上り、サイバー攻撃を受けるリスクが高い状態になっているということです。ゼロゼロワンによりますと、こうしたぜい弱性が突かれるとルーターが勝手に操作されたり情報を盗み出されたりするおそれがあるということです。マルウエアに感染させられて乗っ取られ、大量のデータを一斉に送りつけてシステムをダウンさせようとするDDoS攻撃の「踏み台」にされるおそれもあるということです。ゼロゼロワンの萩原雄一社長は「自分の家のルーターの管理画面がインターネットからアクセスすれば誰でも見られる状態にあると思っている人は多くないと思います。いつ買ったかわからないような古いルーターを使っている場合は特に気をつけてほしい。単純な初期パスワードを変更せずに使い続けるのはやめてほしい」と注意を呼びかけています。
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