スマホをカーナビ代わりにする機能・サービスは各社が提供していますが、筆者はもっぱら「Android Auto」派でした。Google マップとの連携性が高く、かつ通話発信やバックグラウンド音楽再生のコントロールにも長けており、そして何より、スマホ単独で(専用の車載機器がなくても)それなりに利用できる点が気に入っていました。
「Yahoo!カーナビ」なら筆者のニーズを満たしてくれるのか? 今、真剣に移行を模索中ですしかし! Android 12ではAndroid Autoのスマホ単独利用モードが大幅に制限されました。その代替手段となるのがGoogle アシスタントの「運転モード」(実際には、Google マップアプリのナビ画面そのもの)。ただ、微妙に使い勝手が異なることは、以前に連載で取り上げたとおりです。
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それから約3カ月が経過しようとしていますが、個人的にはどうもしっくりきません。特に、ナビ中に「Google ポッドキャスト」の再生コントロールがしづらいのが本当にツラく、そのおかげでGoogle マップならではのスペシャリティが失われたといいますか……。「この機能使えないなら、ナビ目的で無理にGoogle マップ使わなくていいや」と、乗り換え先を色々探している始末です。徒歩ルートの目安を付けたりするには、なんの不満もないのですが。
そこで今まさに「Yahoo!カーナビ」Android版を試しています。日本国内サービスにドッシリと重きを置くヤフーが開発元とあってか、細かなところでやはり色々違いを感じます。例えば、交差点近接時に拡大イラストが表示されるのはやっぱり親切です。
ルート案内中の画面交差点拡大図が表示されるのはさすがですねYahoo!カーナビであっても、ほかの音楽・ポッドキャストアプリとの連動機能はありません。この点はもう、短期的には諦めることにしました。車を完全に駐停車させるなど、安全が確認された状態でその都度タスクを切り替えることで、対応したいと思います。
肝心のナビゲーション機能は、ソツなくしっかりしている印象です。さすがにこの時代、明らかな道の表記間違いだったり、交差点進入の音声予告タイミングが露骨にズレるといったことはないのでしょう。
気になったのは、ルート案内が一度スタートしてしまうと、周辺施設を検索したり、経由地を追加したりするメニューが見当たらないこと。これだと、経路沿いにコンビニやガソリンスタンドがないか、探せないような? このあたり慣れていないので、操作法をもうちょっと勉強します。
一方、ルート案内の「一時中断」ができる点には、思わず膝を打ちました。そうですよ、これがGoogle マップのナビにもあればいいのに! Google マップでは、一度ルート案内がスタートしてしまうと、サービスエリアで降りてトイレへ徒歩移動している時でもリルートがかかる仕様になっています。あまりに過剰すぎるため、「案内を一時停止できればいいのに」と心底感じていたところで、Yahoo!カーナビにはその機能が実装されているという、この巡り合わせよ。
ルート案内開始後に、施設検索できるのかがイマイチ不明。「一時中断」は超・ありがたい機能だと思いますルート案内とは直接関係しませんが、運転のスムーズさを点数化してくれる「ドライブ機能」は、実際に試してみるとなかなか興味深い機能だと感じました。加速・直進・旋回・減速それぞれの安定性について、各項目最大25点・合計100点満点で評価してくれます。このゲーム性は、Google マップの運転モードには一切ないもので、正直楽しいです。ただし点数が低いと、心がリアルに凹みます。
アプリ利用度などが反映される「バッジコレクション」によれば、筆者はまだ582km分しかYahoo!カーナビを使っておらず、まさに初心者にあたります。この後もちょっとずつ使い込んでいき、メリット・デメリットを自分の目で確かめていこうと思います。
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