空陸両用車の実用化は近い!
去る6月28日のこと、スロヴァキアでひとりの男性が20年かけて開発を続けてきた空飛ぶ自動車「AirCar」の試作機「プロトタイプ 1」が、とある空港から別の空港へと空を移動する、初の都市間飛行に成功しました。
移動したのは、開発した企業KleinVision社の地元にあるニトラ国際空港から、ブラチスラヴァ国際空港への35分間。着陸後は両翼をたたみ、尾翼を縮めた4輪モードで一般道を走って帰りました。
この飛行は142回目で、既に急旋回や安定性や操縦性のテスト飛行を40時間以上終えています。なので確実に都市間移動ができる自信があったわけですね。エンジンはBMWの140馬力で1.6Lが搭載されており、重量は1,100kgですが最大積載量は200kgなのだそうです。またトランスフォームには3分ほど掛かります。そして高度2,500mの空中にて、最高時速190kmで移動した方が、地上を走るより2倍の速さで到着できます。
ちなみにこちらは、8カ月前に初飛行を成功させた時の映像です。
KleinVisionいわく、2号機となる「プロトタイプ 2」には300馬力のエンジンを載せ、1,000kmの距離を時速300kmで跳べるようになるのだとか。しかも半年以内に完成させるのだそうです。
まるでSFの世界ですが、もう現実のものになっているのが凄いですね。ハード面はこうして完成しつつあるので、あとは法整備や運転手の免許証など、ソフト面が整えば実用化はスグそこって感じです。
とはいえ、ドローン型のVTOL機なら垂直離着陸をするのであまり場所を取りませんが、「AirCar」のようにセスナ風の形だと、滑走路がある飛行場でしか移動できなさそうですね。今後はその辺も課題になるのかな? という気がします。
Source: YouTube (1, 2), Instagram, KleinVision via designboom, INTERESTING ENGINEERING
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