スズキ、新型「バレーノ」をインドで発売 先進装備の採用や後席快適性を向上

　スズキは2月23日（現地時間）、全面改良したプレミアムハッチバックの新型「バレーノ」をインドで発売した。アフリカ、中南米、中東などへの輸出も順次開始するとのこと。　バレーノは2015年にインドで発売して以来、流麗でエレガントなスタイリングに、ゆとりある居住空間と十分な荷室スペースを備えたスズキの主力モデル。インド国内ではプレミアム販売網「NEXA」で販売し、都市部を中心とする若者層で特に人気を得ており、2021年11月にはインド国内累計販売100万台を達成した。　また、2021年のインド国内における乗用車のモデル別販売台数ではマルチ・スズキ社のモデルが上位10モデル中8モデルを占め、その中で「バレーノ」は1位の「ワゴンR」（18万3851台）、2位の「スイフト」（17万5052台）に次いで3位（17万2241台）となるなど、インドのユーザーから高い評価を得ているという。　今回、初めて全面改良を行なった新型バレーノのボディサイズは3990×1745×1500mm（全長×全幅×全高）。好評なパッケージングを維持しながら全高を抑え、全幅を広くとったスタイリングをさらに強調した外観デザインが与えられた。フロントには精緻な造形のフロントグリルを採用し、その下には全幅を強調する左右に広がるクロームの加飾を配置するとともに、フロントのポジションランプとリアのテールランプには特徴的な3灯式LEDを採用。アイドリングストップシステムを搭載する1.2リッターガソリンエンジンを搭載し、トランスミッションは5速MTまたは5AGS（5速AMT）を設定した。　インテリアではドアの内装やインパネまわりは乗員を包み込むような造形とし、柔らかさを印象づけるデザインを採用。内装色は黒と紺の2トーンに統一し、アクセントとしてインパネやステアリングホイールにシルバーの加飾を施すなど、高い質感に仕上げたという。また、後席ではシートクッションの素材や形状を改良することで、サポート感や着座時の安定性を向上。後席用のエアコン吹き出し口やUSB充電ソケットなどを装備し、快適性も高めている。　そのほかスマートフォンと接続可能な9インチの大型タッチパネル式ディスプレイオーディオを採用し、全方位モニターに対応。車両にデータの送受信を可能とする車載通信機を標準搭載することで、コネクテッドサービス「スズキコネクト」に対応した。さらに車速、エンジン回転数、瞬間燃費など必要な情報をフルカラーで見やすく表示するヘッドアップディスプレイなども採用している。

Car Watch，編集部：小林 隆