米Microsoftは10月27日(現地時間)、「Windows 11 Insider Preview」Build 22489を「Windows Insider Program」のDevチャネルに参加しているテスターに対して公開した。すでに導入済みの場合は「設定」アプリの[Windows Update]セクションからアップグレードできる。
本ビルドでは、新しい「Microsoft アカウント」設定画面の展開が開始されているとのこと。この画面は「設定」アプリの[アカウント]セクション配下に追加され、サブスクリプションの購入状態や注文履歴へのリンク、支払いの詳細、「Microsoft Rewards」のポイントが確認できる。これまではWebブラウザーでチェックする必要があったが、これからは「設定」アプリで確認できるようになるわけだ。
この機能の面白い点は、「Online Service Experience Pack」と呼ばれる仕組みで提供されるところだ。これは「Windows Feature Experience Pack」とよく似た機能で、OSのメジャーアップデートを待たずにOSへ小改良を追加できる。
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両者の違いは、「Windows Feature Experience Pack」がOSの複数の領域にわたって広範な改善を提供できる(スクリーンショット機能+タッチキーボードの改善など)のに対し、「Online Service Experience Pack」は今回の設定画面のような、特定のエクスペリエンスを改善できることだという。
この「Online Service Experience Pack」は、まずごく少数のInsidersを対象にテストされ、その後時間をかけて提供範囲を拡大していく予定だ。
そのほかにも、本ビルドではクライアントが「DNS over HTTPS」(DoH)テンプレートを動的に検出できるようにする「Discovery of Designated Resolvers」(DDR)と呼ばれる機能が導入された。
また、PCをワイヤレスプロジェクション規格「Miracast」(ミラキャスト)のレシーバー(受信機)として利用できるようにするアプリ「接続」が、一貫性を高めるという理由で「ワイヤレス ディスプレイ」に改められた。この機能は「Windows 10 バージョン 2004」からOS標準搭載ではなくなっているが、「設定」アプリの[アプリ]-[オプション機能]セクションで追加できる。
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「設定」アプリの[アプリ]セクション。[アプリと機能]セクションが[Installed apps]と[Advaned app settings]に分割されている「接続」アプリ改め「ワイヤレス ディスプレイ」アプリは、[アプリ]-[オプション機能]セクションで追加できるDevチャネルは、アクティブな開発ブランチ(RS_PRERELEASE)から最新のビルドを受け取ることのできるチャネル。新しい機能をいち早く試したい場合には向いているが、十分な安定性が確保されているとは限らず、ときに重要な機能が利用できなくなったり、回避策を必要とする問題が発生する可能性がある。起動できなくなったPCを自力で復旧できないユーザーや、業務やプライベートで日常的に利用しているデバイスにはおすすめできないので注意したい。代わりにBetaチャネルやRelease Previewチャネルの利用をお勧めする。
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