結論から先に述べておくと、2014年から2015年にかけて放送されたufotable制作のTVアニメ「Fate/stay night [Unlimited Blade Works]」からFateシリーズに入るのがオススメ。
Fate/stay night [Unlimited Blade Works] ・アニメーション制作:ufotable ・放送年:2014年(第1期)/2015年(第2期) ・全26話 ・アニメ公式サイト:https://www.fate-sn.com/ubw/ ・配信先(一部) Netflix:https://www.netflix.com/jp/title/80040330 U-NEXT:https://video.unext.jp/freeword?query=fate&td=SID0010777 dアニメストア(Amazon Prime):https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B073ZN7HH1/
Fateシリーズは「魔術」の存在する世界観や、物語の中心となる「聖杯戦争」のルールなど、設定が複雑な作品だ。そのため、魔術の心得は少しあるが、魔術師の世界も聖杯戦争のルールも知らない主人公・衛宮士郎に、ヒロインで魔術師の遠坂凜や、中立の立場をとる聖杯戦争の管理者・言峰綺礼らが、ルールや魔術師のあり方などの説明も交えて、比較的丁寧に描かれている「UBW」を最初に観た方が、Fateの世界観を掴みやすいだろうというのが、筆者の考えだ。
なによりこの「Fate/stay night」が、Fateシリーズの原点となる第1作目。原作は2004年に発売されたビジュアルノベルゲームで、シナリオ・奈須きのこ氏、イラスト・武内崇氏、開発元はTYPE-MOON。その後、レーティングを改訂したPS2版、PS Vita版を発売し、現在はスマホアプリ版も配信中。
手に入れればどんな願いも叶えるとされる万能の願望機“聖杯”を求める7人の魔術師達が“マスター”となり、同じく聖杯を求める過去の英雄達を、7つの役割・クラスに割り当てた使い魔“サーヴァント”として召喚し、最後の1組になるまで戦う「聖杯戦争」を中心として物語が展開される。
原作ゲームでは、主人公の少年・衛宮士郎と偶然召喚してしまった剣の英霊(サーヴァント)・セイバーの出会いと「あなたが私のマスターか」という、シリーズをあまり知らない人でも聞いたことがあるであろう有名な台詞が聞ける共通のプロローグが終了すると、3つの物語(ルート)に分岐する。
セイバーの聖杯への願いや彼女にとっての救いが描かれる最初のルート「Fate」。戦いの中で主人公・衛宮士郎の夢と決意が描かれ、Fateルートでは明かされない遠坂凜のサーヴァント・アーチャーの正体に迫る「Unlimited Blade Works(UBW)」。聖杯戦争の起源や真実に迫り、「Fate」「UBW」とは全く異なる展開を迎える最後にして最長のルート「Heaven's Feel(HF)」。
このうち、「UBW」と「HF」がufotable制作でTVアニメ化、劇場アニメ化しているというわけだ。
「Fate」ルートがベースとなっているアニメも2006年に放送されており、一応全ルートがアニメ化されているのだが…… 筆者がオススメする最初に観るアニメは前述の通り、2014年放送のufotable版「Fate/stay night [Unlimited Blade Works]」だ。
単純に、シリーズ全体の知名度が上がっている近年の作品であることもそうなのだが、同じTYPEMOONの作品である「空の境界」、stay nightの前日譚である「Fate/zero」のアニメーションを制作したufotableが改めて、シリーズの“原点”を制作したということもあり、原作者との連携がしっかりととられており、作画、演出、ストーリーなど全ての要素でクオリティの高い作品に仕上がっているところもオススメのポイントだ。
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