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県警は今月から、運転免許センター(富山市高島)で行う認知機能検査について、タブレット型端末を使った検査の試行を始めた。時間の短縮などが狙いで、本格的な試行は全国で初めてという。
75歳以上のドライバーは免許更新時に認知機能検査を受けることが、道路交通法で義務づけられている。検査では、複数のイラストを記憶して解答したり、日付や時刻を正確に記入したりして記憶力や判断力を測定する。
タブレット型端末の導入は、警察庁が試行実施を認めたことを受けたもの。県警は、検査にかかる時間の短縮や新型コロナウイルスの感染防止につなげようと企画した。様々な分野の実験的な取り組みに用いる県の「サンドボックス(砂場)」枠予算を活用している。14台の端末を導入し、来年3月末まで試行した上で、4月に正式に導入したい考えだ。
従来の検査は、受検者10人が同じ部屋に集まり、検査員の説明を聞きながら、用紙に答えを書き込んでいた。検査自体は約30分だが、開始から、採点の終了まで約2時間かかっていた。
端末導入後は、同じ時間に5人が受検している。ヘッドホンをつけて端末から流れる説明を聞き、タッチペンで画面上の選択肢から解答を選んだり、書き込んだりしていく。検査員の指示や用紙回収の手間がなくなるほか、自動採点によって開始から約40分で終了する。将来的に同時ではなく、端末が空いていれば受検できるようにして、1日の検査回数を増やしていく予定だ。
現在、認知機能検査の予約には1か月ほどかかることから、同センターの横井貴暢次席は「タブレットの導入によって検査の回転数を増やして、予約待ちの解消につなげたい」と話している。
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