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ソニーの「Android TV」はどうなっているのか


Android TV採用の核は「全・自前主義」からの脱却

 今村社長は、テレビ事業立て直しの上で目指すテレビの姿を、「画質音質」「たたずまい」「使い勝手向上」という3つの柱で説明している。その中で「業界標準を縦糸、独自技術を横糸にタペストリーを織る」という表現も使ってきた。その正体が、今回発表した、Android TV採用の製品群、ということになる。

ソニーのAndroid TV。写真は薄型デザインが特徴の「X900Cシリーズ」。X900Cシリーズは、最薄部が約4.9mm。会見では「Xperiaよりも薄い」(平井社長)と表現された

今村:三つの柱のうちの「使い勝手の向上」について、ずっと昔から色々な議論をしてきました。ポイントは、コンテンツが多様になってきた、ということです。いままでは、極論すれば放送しか受信できなかったわけですが、インターネットの映像コンテンツもあります。お客様がモバイルデバイスから色々な情報を取得するようになりました。それもコンテンツです。そういったのを、いかに簡単に大画面に映していくか、という観点で色々な検討を重ねてきました。

 その中で、一番お客様が使っておられるモバイルデバイスをシームレスに連携するか、ということで、一つはAndroid OSをベースにした連携が最もシームレスではないか、と考えたのです。

UIのほとんどもAndroidベースに。入力切り換えなども、古典的なリモコンの「入力切り換えボタン」だけでなく、Android的メニューでも行なえる

 Android TVには「Google Cast」という機能が搭載されている。これは外付け周辺機器であるChromecastが提供しているものと同じ機能を、各種機器でも実現するためのものだ。今回のCESでは、映像でなく音楽だけを機器へ転送する「Google Cast for Audio」も準備された。

ソニーの「Android TV」はどうなっているのか

 スマホのコンテンツをテレビに表示する機能は、今のテレビにだってある。だから「できること」ベースでの変化はない。しかし、今の機能では表示に時間がかかる。動画が出始めるまでに数十秒、写真一枚でもけっこう待たされる。また、スマホから転送する場合に「どのアプリでどこをタップすればいいか」をすぐに答えられる人は少ないだろう。ソニーのスマホをソニーのテレビにつなぐならいいが、それが他社製品だと、さらにわかりにくくなる。「写真をみんなで見てもらいたいから、スマホの写真をテレビに映す」というシナリオは、もう10年近く前からあるものだ。だが「素早くワイヤレスで誰もが使える形」であった製品はどれだけあるだろうか。結局はケーブルでつないだり、メモリーカードで渡したりする人が多い。

 しかし、Google CastベースのAndroid TVならそうではない。OSに基本的に盛り込まれたものであり、多くのアプリに「同じアイコンをタップすれば転送できる」機能として実装される。対象となるスマホもXperiaだけではなく、Android全体になる。一部のCast機能だけならiOSアプリにも搭載されているから、それらからも使えるだろう。

 しかも、切り替えはずっと素早くなる。従来はそのための機能を呼び出す操作が必要な場合が多かったが、Android TVではOS側でCastを待ち受けているので、テレビ側は特別な操作をしなくてもいい。表示までの時間も短くなる。もちろん、一切の知識なく使える、とまでは言わないが、今までより敷居が下がるのは間違いない。

Androidなので、ウェブ検索ももちろん可能。とはいえ、キーボードでの入力は主軸ではなく、スマホや専用リモコンを使った「音声入力」だ。もちろん日本語にも対応

 Google Castの仕様はある程度公開されているし、Googleとパートナーシップを組めば、Android以外の機器に実装するのも難しいことではない。実際、サムスンのTizenベースのテレビでも、似たことはできていた。だが、それはサムスンが自社で実装したからできている、ということでもある。ソニーVPが選択したのは、そうしたところで自社実装することを止め、パートナーであるGoogleと連携する、ということだった。すなわち「全・自前主義」からの脱却である。

今村:過去は、すべて自社でやっていました。SoCを自社で開発し、それに合った形でLinuxベースでのソフトウエアを自分達で作ってきたわけです。

 しかしこれから先の事業展開を考えたときに、すべてを1社で賄う、すでに世の中にあまたあるモバイルのアプリ・ハードウエア連携を、我々の考えだけで独自にやり直すことに意味はあるのだろうか、ということは、従来より議論されてきました。

 ここは、世の中のスタンダードに近いAndroidベースで基本的なアーキテクチャを見直し、我々のエンジニアリングリソースを、ソニーが本来強くすべきである場所、例えば「画質・音質」や「美しいたたずまい」を実現するために集中しよう、と決断しました。それにはオペレーショナル(開発・製造)上の理由もありますが。

「自前主義でない」のは、ハードウエアに関しても同様である。今村氏の説明にあるとおり、従来はソニー独自のSoCで実現されていたが、Android TVベースの製品からは、スマホ向けSoCも多く手がける台湾の半導体メーカー、MediaTekとパートナーシップを組んで開発したものが使われる。


02 / Jan / 2023 デジタル

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